鬼ヶ島(岐阜県、可児市)
日本各地に残る桃太郎伝説。その桃太郎は岡山県が一番有名ですが、実は愛知県が本当なんじゃないだろうか?そんな事を感じる事があります。
そのカギとなるのは桃太郎神社の存在。え?あそこは怪しい?なになに珍スポットで紹介されているのを見た?とんでもない!違いますよ。
多くの人が珍スポットと言う神社に残る数々のオブジェ…
実は、あのオブジェはコンクリート像作家の浅野祥雲による作品で、昭和20年代に子供達が喜ぶように作られたもの。そう!あの神社は子供の守り神。20年前の作品、それを前提に全てを考えて見て下さい。詳しくは前回の内容を参考に見て下さいね。
そして今回は…
愛知県犬山市に古くから桃太郎伝説の重要スポットの一つ!鬼ヶ島を紹介してみます。と言うのも、もし実際に桃太郎神社に行ったら…
きっと気になると思うんです。この境内にある案内!(゚Д゚)ノ
そう、桃太郎の話には必ず出て来る鬼ヶ島。物語の中でしか想像できないけど…
「鬼が島は、この山を越えて8キロ先の可児川の中にあります」と書かれ、古文書に悪者が住みついていたと出ているとある。
鬼ヶ島…!
本当にあるの?見てみたい…
って思いません?
て事で可児市まで車を走らせました。場所は岐阜県可児市土田。この土田と言う地域は、織田信長のお母さん(土田御前)の出身地でもあります。
可児川に到着です。名鉄広見線の可児川駅近く
ここが桃太郎伝説の鬼ヶ島のある場所。もう少し目立つ場所に案内板あると良いのだけど、普通に目の前を通る人はきっと気が付かないだろう…
とは言え、案内があるだけ有難い。
さて、この鬼ヶ島ですが…
川に架かる橋の上から見てみると、こんな感じです。この島には基本的には行けないようですね。12月31日だけ「鬼ヶ島おんでこ祭」が開催され上陸出来るとか。
中洲にゴツゴツとした岩山に木が生い茂り、見方によっては異様な雰囲気。ここに鬼が住んでいたと言われると分からないでもない。
でも、桃太郎の物語からイメージすると、これが鬼ヶ島?と怪しい目で見ている方もあるかと思います。そこで、一つのある仮説を立ててみました。
むかしむかし、この一帯に盗賊が住んでいて、この中洲にある岩場を住み家にしていた。そして、この周囲の村人たちは、その盗賊を恐れる日々で、嘆き悲しむ毎日が続いてていた。そんなある日、ある若者が仲間を連れてやって来て、その盗賊をやっつけた。
そんな話があり、それが桃太郎伝説と結びついた…
いずれにせよ、この地では何かがあったと思うんです。桃太郎神社の境内であった古文書の案内にも、鬼ヶ島には悪者が住んでいたと書かれていましたしね。
例えば、この鬼ヶ島のすぐ近くにある地名は「春里」と言います。
実は鬼たちの横暴に苦しめられていた村人たちは、桃太郎が退治してくれたおかげで、この村は春が来たように穏やかになったと言う事から「春里」と言う名前になったと言う。
こうやって地名をテーマに追って行く旅も楽しいですよね。
と言う事で、次回は桃太郎が鬼と戦ったと伝わる「取組」や「勝山」などの地名が残る場所に行ってみたいと思います。
鬼ヶ島
場所:岐阜県可児市塩368