【三重】大四日市まつりの大入道は必見!首がニュ~っと伸びる妖怪祭

大四日市まつり(三重県、四日市)

三重県の四日市に行ってきました。と言っても今回紹介するのは昨年の2017年のもの。これは大四日市まつりと言って、毎年8月第一土日に開催されている祭りです。

10年以上前でしょうか?まだ私が愛知県に住んでた頃に何度か見に行ってた祭りなのですが、当時は観客も少なく「個性的な祭りなのにギャラリー少ないなぁ」と不思議に思ったけど、久しぶりに来ると大盛り上がりの祭りになってました。SNSの影響かな?

とにかく!このお祭り… 本当に個性的で面白いんですよ!!!

大四日市まつり

この祭り、何と言っても大入道の存在がスゴイ。

この大入道(おおにゅうどう)は江戸時代後期の文化2年(1805年)に製作されたと言われ、身の丈4.5m伸び縮みする首の長さ2.7m高さ1.8mの山車に立ち全高は9m

からくり人形では日本一の大きと言われています。



この祭りに関して公式サイトを見ると…

旧・桶之町の町衆がオケに「大化」の文字をあて、オバケの仮装行列を四日市祭に奉納したのが始まりと考えられ、妖怪や鬼を思わせる彫刻が山車にも施されている。

また、町に出没するタヌキの悪事に困りはてた人びとが、すごみのきく大きな大入道を作り、タヌキを退散させたという民話も伝わっている。

さて、大入道が入って来ました。

大四日市まつり

そして、からくり演技の始まると、手足が左右に動き出し、まるで歩いているような動作をしたかと思えば…

首がグググググっ~と伸び出した!

大四日市まつり

その首は単に伸びるだけでなく、グニュ~と曲がる。

大四日市まつり

なんだか、ろくろっ首みたい(笑)

大四日市まつり

そして、ゆるキャラの「こにゅうどうくん」も登場し…

大四日市まつり

けっこう手伝ったり、盛り上げたりしてくれてます。そして大入道のからくり演技が終了すると、商店街の方に向けて移動が始まります。

この「こにゅうどうくん」が指の先を見上げると、その先には…

大四日市まつり

この10mほどの高さある大入道の移動も見所。あぁ~電線があるぞ~

大四日市まつり

大丈夫か?

大四日市まつり

なるほど、こうやって…

大四日市まつり

通り抜けるのね!!

大四日市まつり

そして商店街に入った大入道は、ここで一休み。

大四日市まつり

一休みと言うか、この大入道の前に別の「からくり演技」があり、その順番待ち。

近くまで行って、その顔を見てみると、

大四日市まつり

歯は金歯なのだ。目が少し怖い…。

後ろ姿を見てみると、山車に不思議な絵がある。そう言えば公式サイトに「妖怪や鬼を思わせる彫刻が山車にも施されている」と書かれていたけど…

大四日市まつり

この妖怪らしき者の顔が郵便ポストにしか見えないぞ。そう思うのは私だけかな?でも郵便ポストの妖怪…だとしたら最近のだね(笑) なんだか面白い。

大四日市まつり

お!動き出したぞ♪

大四日市まつり

そして再び始まった!!

大四日市まつり

この大入道は、この四日市に伝わる昔話にあって、それは反物の商いをしている久六の元に若い大きな男が訪ねて来て働きたいと言う所から物語は始まります。

大四日市まつり

その大男はとても熱心な男で、その男を雇ってからお店は不思議なほど大繁盛したそうな。

しかし、ある日の夜…

久六がその男の部屋の横を通ると障子に影が映り、その影と言うのが首が長くのびて頭がゆらゆらと動く。しばらくすると、首がにゅ~っと伸び、行灯の油を舐めだした。

主の久六は恐ろしくなり、その場にバタンと倒れて気を失った。

大四日市まつり

そして朝、目がさめた久六が男の部屋を恐る恐る見ると誰もいない。そして部屋の隅に、大男が着てたシマシマの着物綺麗に畳んで置いてあったそうな。

この男の日頃の働く姿、性格からでしょうか。久六はその男を探しに探したたが見つからず…何処へ行ってしまったか分からない。

そんな大男の無事を祈ってこのお祭りが始まったのだとか。本来は怖い話なのだろうけど、全く怖さなど無く、むしろ愛嬌を感じますね。

大四日市まつり

この大四日市まつりは、大入道以外にも、アメノウズメノミコトが登場する「岩戸山」、大切な甕を割って子供を助ける「甕割り(かめわり)」と言った中国の宋時代の有名な物語、周りを鯨が泳ぎ回る「鯨船」などのからくり披露があります。

どれもとっても面白い!!おすすめです。

大四日市まつり

場所:近鉄四日市駅周辺
日時:毎年8月第一土曜日&日曜日
詳しくは公式サイトでご確認下さい。

※私は「百五銀行 四日市支店」の前で見ました。