伊勢神宮 外宮/亀石
今回は、前回の続きで伊勢神宮の外宮こと豊受大神宮(とようけだいじんぐう)です。多くの方はご存知だと思いますが、伊勢神宮は内宮と外宮に分かれています。
天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る内宮こと皇大神宮(こうたいじんぐう)、そこから6kmほど北、JR伊勢市駅に近い方が、この豊受大神宮(外宮)になります。
この外宮の正宮に祀られている「豊受大御神」は、今から約1500年前、天照大御神のお食事を司る御饌都神(みけつかみ)として丹波国から現在の地にお迎えされたと伝わっています。
前回のブログでは、そのような内容を書いてみました。
さて、今回は正宮から別宮に関してです。
下の写真は、別宮に向かう途中の風景ですが、ここにパワースポットとされる場所が2ヶ所ありますが、分かりますか?
そう、一つは杉の木ですね(確か…杉の木、未確認)。
もう一つは…
この橋の部分です。よく見ると亀の形に見えませんか?
これは「亀石」と呼ばれている大きな一枚岩でできた石橋です。長寿の象徴である亀の背中に乗れる縁起の良いパワースポットです。
この一枚岩は「高倉山古墳」の入り口部分にあたる石だったという言う説のあるそうです。
しかし…、なんて言うのか…
亀の頭の上に柵の杭があり、何だか痛そうにも見える。一般的にパワースポットと呼ばれていますが、伊勢神宮側では亀石=パワースポットという扱いではないのかも。
それよりも、伊勢神宮としては、参拝客が「落ちて怪我しない方を重視」してくれているのでしょう。考えると有難い事ですね。
と言うのも、
伊勢神宮の公式サイトのQAを見ると…
「神宮内にパワースポットはありますか?」に対し
特にそのような場所はありません。神宮は2000年以上祈りが捧げられている聖地ですので、あえていうなら神域すべてがそうなのでしょう。
近年、内宮のみやのめぐりのかみ四至神や外宮のみついし三ツ石に手をかざす方がいますが、神様をお祀りする場所や祭典に用いる場所ですので、ご遠慮ください。
とあるからです。
あえて言うなら、「神域すべてがそう…」とのこと。
なるほど!それは分かるけど、その中でも特に縁起の良い特別な場所を意識し、運気をUPしたい、ご利益を得たいと感じるのは、誰しもあるのではないでしょうか。
このスギの木も、その一つ。
通りかかる多くの人が、杉の木に手をあて、エネルギーをもらっています。木肌が傷んでしまうので、直接触るのは良くないでしょう…。
2本が一つになるのは縁結びのご利益がありそうですね。その側を歩くだけで、十分にパワーを頂けそうじゃありませんか。
では、別宮の参拝です。
こちらは豊受大神宮別宮 風宮
そして、豊受大神宮別宮 土宮
そして、石段をすすみ…
その先には、豊受大神宮別宮 多賀宮があります。
伊勢神宮の正宮では個人的なお願いをする所ではありません。正宮は公の祈願をお祭りという形で行う場所ですので、感謝の気持ちを伝えるのが古くからの風習です。
個人的なお願いごとは多賀宮(内宮では荒祭宮)となります。その場合も、まず感謝をし、次にお願いごとをすると良いでしょう。
この豊受大神宮別宮 多賀宮は、境内で一番高い場所にあるので、かつては高宮と書かれていたそうです。「高い」という言葉からも感じますが、それだけ力が強いとも感じ取れます。
お願いごとをする場合も、軽はずみではなく、真剣に向き合うようにしましょう。
伊勢神宮外宮には、他にも「寝地蔵石」や「四至神」「清盛楠」など縁起の良い見所は色々とあります。俗にパワースポットと呼ばれている所を巡るは楽しいですね。
その際、まずは正宮にお参りしてからの順が良いでしょう。公式サイトにも書かれていましたが、手をかざしたり、お金を投げ入れたりは失礼に当たるので注意が必要です。
伊勢神宮 外宮/亀石
場所: 三重県伊勢市豊川町279
電話:0596-24-1111
公式サイト