うしお(長野県、伊那)
長野県伊那市のグルメと言えば、ソースかつ丼にローメンが有名ですね。ローメン?あまり聞きなれない名前ですが、この料理をご存知でしょうか。
このローメンとは、蒸した太めの中華麺にマトンとキャベツを炒め加えた焼きそばのような麺料理。1955年に「萬里」と言う店で誕生し、現在は長野県で知られるご当地グルメの一つ。今回は地元で人気ある「うしお」に入ってみました。
ここはJR伊那市駅から徒歩で3分ほどの便利な場所にあります。ちなみに駐車場はありません。でも…目の前にある「いなっせ」と言う商業ビルは最初の1時間は駐車無料。なんてことは大声で言えませんね。
さて、店内は庶民的な雰囲気でいい感じ。カウンター席以外にテーブル席もある。
もちろん目的はローメン。
でも、支那そば(ラーメン)も美味しいと評判のよう。せっかくなので注文してみると、実にシンプルな中華そば。スープの色艶も良く、これは美味しいに違いない。
うん!美味しい。アッサリ風味でサラリと食べられる。見たままの想像通りの味。食欲のない時など、ここのラーメンは胃に良さそう。
さて、こちらがローメン。上にのってるのがマトン。羊の肉です。そしてキャベツたっぷりで、ソースもたっぷり。油も多めです。
焼きそばみたいなイメージがあるけど、こうやって見ると全然違います。
まず、しっかり混ぜてそのまま食べてみた。麺は弾力あって少し硬め。ソースの味に炒めた油が絡んで独特の美味しさ。
どちらかと言えば、男性好みな味だ。ちょっと味が濃くてコッテリ。
ちなみに、ローメンには色々な食べ方があるそうだ。
このテーブルにある調味料でアレンジするのだな。
まずはゴマ油を少々。どれどれ…
わぁお!ゴマ油を入れると美味しさUPした。既に炒めた油で満たされてて、そこに更にゴマ油を加えるカロリー増し増しな食べ方が妙に美味しい。ハマりそう…。
次は酢を少々…
あぁ~なるほど!これはアッサリする。酢も美味しいな。
続いてカレー粉を、これは試す前から想像できる。お店がオススメする食べ方では、ローメンが3分の1になったらカレー粉を入れて、ソースを追加してとある。
うん、カレー粉+ソースは間違いなく美味しい。でも意外性は無い。
意外性と言えば、コレ!醤油だ。既にソースに支配された味に醤油を加える禁断の手法。って言うか麺の下には浸るほどソースがかかってるのに、そこに醤油ですか?
よし、やってみよう。
醤油…想像以上に美味し!
色々と試した結果…「もしかして味覚障害?」と言われてしまうそうだけど、ゴマ油+醤油+マヨが一番美味しいと言う結論に達した。
(地元の人に「間違ってるよ」と言われちゃいそうだけど…)
もう何が何だか分からない。でも不思議と旨い。ローメンってホント不思議。そう言えばマトンの臭みとか感じなかった。キャベツも美味しかった。
しかしジャンキーな人、マヨラーな人は立ち入らない方が良い領域かも。ここに来たらドンドンと調味料をエスカレートしてしまう不思議な魔力がある。私だけかな?この食べ方って他の店も同じような感じなのだろうか?実に興味深い。
次回は別の店で、また伊那に来たらローメンを食べてみたいものだ。
うしお
場所:長野県伊那市荒井3460-1
電話:0265-72-4595
営業:11:30~13:00
定休:日曜