くうのたこ焼き(大阪、東心斎橋)
大阪の道頓堀界隈には数えきれない程のたこ焼き屋さんがあり、たこ焼き屋のハシゴは大阪観光の目玉の一つ。しかし、それらは全て昼の顏。実は太陽が沈み、ネオンが煌びやかになる頃にオープンするたこ焼き屋さんの数も多い。
昼間は道頓堀界隈が賑やかですが、夜は道頓堀の北側が活気づく。そんな中で忘れてはいけないお店がくうのたこ焼きです。
ちなみに、昼のたこ焼きと、夜のたこ焼きは味が違うんです。何が違うと思います?
ヒントは飲み屋街が多いと言うこと。つまり、飲んだ後ってラーメンやお茶漬けみたいに口当たりの良いものが欲しくなりますよね。それはたこ焼きも同じこと。
もちろん、何も変化のない店もあるけど、この界隈で美味しいと評判お店は、このようなニーズに合わせた独自ののこだわりを持っている場合が多い。
そこを徹底的に追求しているのが、この「くうのたこ焼き」なのです。
テイクアウトも出来ますが、店内で食べることも出来ます。
ただし、店内で食べる場合はワンドリンク制。たこ焼きだけ食べて帰りますってのは出来ない。18時からオープンの店なので、大阪で良く見かけるたこ焼きバーのようなもの。
この店のメニュー表はこんな感じで、
よく見ると…「粉もん協会が日本一と認めた本物の味」の文字が…すごい!!
お客さんの多くからは「コナモン協会って何やねん!」って言うツッコミが多いらしいが、この称号はかなりスゴイと思うんです。ちなみにコナモン協会はこちら。
と言う事で、噂のたこ焼きを「だし白醤油」で注文してみました。
これがね、めっちゃ柔らかい。箸で摘まんでフニャ~って感じ。全然違うけど、どちらかと言えば明石焼きみたいな感じです。
思わず「おぉ~」と言ってしまうほど柔らかい。このカリッとした外側とトロッとした中身のギャップは素晴らしい。ダシもしっかり効いてて、それでいてアッサリ。7個入り300円ですが、20個ほどペロリと食べれそう。
このたこ焼き以上にインパクトあったのが「ふぉわふぉわ焼」です。女の子に超人気のメニュだそうですが、見た目はお好み焼きとオムレツが合わさったような感じ。
箸ではなく、スプーンでたべるようです。
スプーンをサクッといれると、これがトロットロ。思わず「何コレ」と言ってしまうほど柔らかい。一口食べると実に不思議な味。何となくプリンみたい。
ソース味のプリン…って言うと引いてしまいそうになるが、そうじゃない。ちょっと感動的な柔らかさで、惹きつけられる美味しさです。
お店の方に、山芋?って聞くと山芋は一切入れてないと言う。焼き加減と玉子の使い方に秘密があるそうです。それにしても面白い味。女子に人気なのは納得。
何を食べても口当たりが良く、さすが夜の街のお店と驚かされます。確かに飲んだ後、小腹がすいた時などに調度いい。
昼の大阪も良いけど、夜の大阪の街もまた面白い。しかも昼間は閉まってて、夜になってオープンするたこ焼き屋さんの多さには驚く事でしょう。昼の味、夜の味も食べ比べて見たら、大阪のたこ焼き文化の深さがきっと見えるはず。
お好み焼き「くう」
住所:大阪市中央区東心斎橋2-3-20
電話:06-6211-9944
営業:18:00~翌6:00 日曜休み
公式ホームページ
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