河内らーめん 喜神(大阪、和泉市)
和泉大津から和泉山脈の方に向けて走る国道480号。そして青葉台、はつが野と言った大きな住宅街の手前に花を納めると書いて納花(のうけ)と言う地名がある。
この近隣には、織田信長の焼討に遭うほど影響力ある巨大な寺だったと言う松尾寺があり、この寺に納める花を栽培する農家が多かった事から「納花」と呼ばれるようになったとか。今回はそんな納花にあるラーメン屋さんについて。
国道沿いを走っていると目にする赤い看板。これが 河内らーめん 喜神 の和泉納花店。この店は大阪を中心に数多く展開する「とんかつ かつ喜」「大阪うどん きらく」「一鳥一炭」など同じ株式会社きらくのお店の一つ。
店に入るとけっこう繁盛しています。昼時は広い駐車場もパンパンで満車状態。
メニューを見て気になったチャーハンランチ。850円~1,000円。けっこうボリュームありそう。しかし、面白いなぁ~と思ったのが「麺大盛 無料」サービス。
「そんなん、どこでもやってるよね。何が面白いの?」と突っ込みたくなるが、ありそうであまりない。その部分が何と言うか…良い意味でも悪い意味でも面白い。
このチャーハンランチの大盛りサービス…。
メニューの下には「セットのラーメンは普通の3分の2のサイズです」と書かれている。つまり通常サイズよりラーメンの量が少ない小ラーメン。それを麺大盛りに出来る無料サービスなのだ。小か大か…。
「小ラーメンは少ないけど、麺大盛りまではいらない」んだよな。
そこで店員さんに「小ラーメン」「麺大盛り」でなく、ラーメンを普通サイズに出来ないの?と聞くと「出来ない」と言う。小か大。中間が無い。何となく不思議。良いような、イマイチのような…この複雑な心境が面白いのだ(笑)
と言う事で、今回は「醤油とんこつ」味で、麺の量は大にした。
チャーハンセットは好きなラーメンが選べるので、自慢と書かれた「醤油とんこつ」にしてみた。この河内らーめんの王道メニューだ。
ちなみに、この店では「キムチバー」がある。
でも、店員さんは注文時にこの事を教えてくれないので要注意。座る席によっては「キムチバー」の案内は目に入らない。せっかく良いサービスしてるのに店として勿体ない。
キムチ&ニンニクは小皿に自由に入れることが出来る。
そしてやって来ました!
注文したチャーハン餃子セット。1,000円。こうやって見ると凄いボリューム。お腹いっぱいに食べたい人にはホント喜ばれるサービスで間違いなし。
餃子は皮がパリッと焼き上がってて、それでいて口当たりはマイルド。アッサリだ。
チャーハンは3種類から選べ、半熟玉子付きの「絶品チャーハン」に。このチャーハン自体は味が濃く一口目に「お!」と言うインパクトが来る。うん、美味しい。
しかし、半熟玉子が味をマイルドにしてくれる役割があるのだろうけど、この玉子を一緒に混ぜ混ぜすると、せっかくの味付けが相殺され私的には微妙。ここで一気に急降下。無責任で自分勝手な感想を言うならば、このチャーハンには半熟玉子は無い方が良い。
そう感じたのは、ラーメンのせいでもある。
麺を大盛りにしたからかもしれないが、量は多いが味が薄い。スープも少ない。バランスが悪い。「おいおいおい、これが自慢のとんこつ醤油かい?」と心の中。
つまり、ラーメンの味が薄いので、せめてチャーハンの味にインパクトある方が良かったのだ。ラーメンの味は薄く、麺は大盛りと言った厄介なパターン。せめてテーブルに「ラーメンスープの原液」みたいなもを用意し、濃度が調整出来れば良いのに…。
そう感じている時に、半熟玉子を混ぜ混ぜしてしまった。まさにタイミング悪く、チャーハンをマイルドな味付けに変身させてしまったのです。
あまりに味が薄いので、ラーメンにキムチを投入。
うん、キムチを入れると大丈夫。しかし、良いサービスを提供しようと努力しているのは分かるけどコンセプトが空回りしている気がしてならない。先ほどのキムチバーの案内もそうだけど、実に勿体ない。そもそも大盛りは単に量が多ければ良いと言うものではない。
それに推測だけど、このような店は作る人によって味の濃度が違っている可能性がある。日によって味が違う…。もし、そうなってしまっていたら、今は繁盛していても、気が付かないうちに閉店への道を進んでいたりするものだ。
関西で実力あるチェーン店のラーメン屋さん。軌道修正するのは簡単なはず。ちなみに私は今回、知人が「この店美味しかった」と言っていたのを思い出し、近くまで来たので立ち寄った。その話を聞いたのは4~5年前。
その頃と今、色々と違っているのではないだろうか?
河内らーめん 喜神 和泉納花店
場所:大阪府和泉市納花町333-1
電話:0725-50-5005
営業:11:00~23:30
公式ホームページ
食べログ