欧風めしや ゼニヤ(大阪、九条)
大阪の九条駅から10分ほど歩いた住宅街の一角に、少し古びた食堂が佇んでいます。何てい言えばいいのか… そう、独特のオーラとも言える雰囲気を感じる店。「入ってみたい」と言う衝動と、大丈夫かなと言う不安が心の中でウロウロする。
この店の名前は「欧風めしや ゼニヤ」と言う。今まで色んな店を見て来たけど、この”欧風”と”めしや”を合わせた店はなかなか見かけない。実に興味深い店である。
しかも看板を見ると、「皆様のゼニヤ」とある。昭和のニオイと言うか、古き良きニッポンを感じさせてくれる風情に親しみが沸いて来る。
それにしても… なぜ看板のど真ん中が空白なんだろうか?フトシタギモン…
入口付近の窓ガラスにはメニューが貼ってて、オリエントライス、トルコライス、スパニッシュライスと横文字が並ぶ。確かに「欧風」だ!!
さて、店の中に入ると、気前の良さそうな大将と、優しそうなお母さんが迎えてくれました。何だか下町の食堂って感じがして、毎日通いたくなる雰囲気。
目の前には日替わりランチの一品が並んでいます。この雰囲気だけを見ると「めしや」って感じしかしない(笑)
でもメニューを見ると「欧風」なのだ。
メニューを裏返して見ると、おぉ~メニューは豊富。
何にしようかと迷ってると、お店の大将が「トルコライス」「オリエントライス」が人気メニューと教えてくれました。
と言う事で注文したのが、じゃじゃん!「トルコライス」です( ̄▽ ̄)
この欧風なメニューには「お味噌汁」が付いてくる。しかも大きめのスプーンと言うかレンゲ付き。確かにこうやって考えたら、「欧風めしや」はナイスネーミング。
ここで「あれ?」って感じる方もあるかと思いますが、私たちが一般的にイメージするトルコライスのイメージって、長崎県のご当地グルメですよね。
そう、この長崎県のトルコライスと言えば、ピラフ、ナポリタンスパゲティ、ドミグラスソース付きのトンカツ…のはず。この店のトルコライスは見た目は全然違います。
鉄板の上にドライカレー、そして豚バラ肉、玉子と玉ねぎとダシ汁。雰囲気的には他人丼のドライカレーバージョン的。ニンニクの風味が食欲を増進させ、玉子の半熟具合が調度いい。
租のお味は、なかなか全体のバランスが良い。カレーも辛過ぎず、鉄板の上なので最後まで熱々で食べれます。このジワジワ来る美味しさは妙にハマる味。
ちなみに、トルコライスをウィキペディアで調べてみると…
神戸風のトルコライスはケチャップを使わない味付けの炒め御飯の上にカレーをかけ、生卵をトッピングした料理である。
ネーミングの起源はやはり不明。神戸風とはいうものの、現在は神戸市内でもほとんど目にすることはない。
長崎のトルコライスの発祥に関わる説の一つとして、神戸起源説がある。
このように書かれていました。本場の神戸にはなくて、この九条の店にはある。なんだか面白い。この店は再訪し、お店の大将から話を聞いてみたくなります。次に行ったら「オリエントライス」を注文してみようかなぁ~
ゼニヤ
住所:大阪市西区九条2丁目28-1
電話:06-6582-2644
営業:11:30~14:00/17:00~21:00
不定休(夜の営業は日曜日のみ)
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