丸福珈琲店 千日前本店(大阪、なんば)
大阪でレトロな喫茶店と言えば、このお店!丸福珈琲店 千日前本店です。ゴチャっとした周囲の雰囲気の中に、空気感の異なる建物が見える。あっ!ここだ!とスグ分かる。
その歴史は古く、創業は戦前の昭和9年で通天閣のある新世界でスタートし、戦後になり現在の地に本店を移したという。
丸福珈琲といえば、濃いコーヒーで有名ですが、これが大阪の“濃い味の珈琲”の元祖。それは珈琲が高級な飲み物だった時代の事。
今では「珈琲が高級な飲み物」と言われてもピンときませんが、まだ物のない時代、珈琲は上流階級の飲み物で贅沢品だったようですね。
聞いた話によると、戦後になると珈琲は次第に庶民に根付き始めたそうですが、それでも値段はお好み焼きより高かったとか。今では大阪ミナミの場合、お好み焼きが1,000円、コーヒーが450円くらいが相場でしょうか?随分と立場が変わったものだと…。
ここでお好み焼きと値段の比較をだされた時点で、大坂らしいなぁ~と思ったりも。
そんな古き良き時代の珈琲文化を味わえるのが、この丸福珈琲と言えるでしょう。店内もレトロ感いっぱいで良い雰囲気です。
ちなみに、この店ではブレンド珈琲は570円。
ちょっと相場より高い感じです。でも、丸福珈琲は普通の喫茶店とは違うんですよね。別格と言って良いでしょう。
今回はモーニングで来てみました。
そして、注文したのが、丸福カリートーストセット(700円)です。
このカリートーストはテーブルに到着した瞬間、めっちゃカレーのいい香りがファッとやって来るんです。そして、このレトロ感ある雰囲気にカレーの香りって妙に合う。
しかもチーズたっぷり!!
これがね、また美味いんです!ほんと。
カレーのルーが全然違う。濃厚です。
この丸福珈琲店はの創業者は、もともと洋食レストランのオーナシェフだったそうですよ。その味を今に再現した「丸福カリー」は、この店の名物品。
そのカレーのルーを使用したカリートースト。絶対に旨いヤツです。
そして、丸福珈琲と言えば、このブレンド珈琲ですね。角砂糖が2個付いてきます。この雰囲気も何だかイイ感じ。
まずは、ブラックで飲んでみましょう。私は基本的に珈琲はブラックで飲みますが、この丸福珈琲のブラックではキツイ…。本音でわぁ!って言いたくなるほど濃い。
(※ここは個人差あると思います。私の場合はブラックはきつかった)
でもね…
角砂糖を一つ入れて飲んでみると、味わいが激変するんです。お…これは!と。そして2つ目も入れてみる。濃くて甘い。更にミルクも追加する。あぁ~マイルド。
マイルドと言っても、まだまだ濃いです。濃厚って、このような時に使う言葉だなぁ~と思うほど濃い。でも、これに甘さが加わると、クセになる美味しさでした。
この味の変化は感動的。うまい!
砂糖を入れるも入れないも人それぞれ。私の場合は2個入れたら絶妙でした。本当に美味しいなぁ~と、この味も大阪名物。素晴らしい!!
大阪ミナミの賑やかな場所で、この店の中は時が止ったよう、特に朝のモーニングはお客さんが少なく静かで、とっても落ち着く。とても良い時間が過ごせます。
丸福珈琲店 千日前本店
場所:大阪市中央区千日前1丁目9−1
電話:06-6211-3474
営業:8:00~23:00
定休:なし
公式ホームページ