隅田八幡神社(和歌山、橋本市)
和歌山県の橋本市にある隅田八幡神社は、京都府石清水八幡宮から勧請された神社で、ここに伝わる人物画象鏡は国宝に指定されています。境内に足を踏み入れると凛とした空気が漂って清らかな気持ちにさせてくれます。
この隅田八幡神社から車で3分ほどの場所に丸高稲荷神社があり、そこでは85基の朱色の鳥居が連なり、前回のブログでは桜と共に紹介しました。見ごたえ抜群です!
さて、この隅田八幡神社には随神門と言う大きな門があり、
石段を登ってその門の近くまで来ると…あ!っと驚くモノが!
ほら!門の上の方に…
龍が…
この龍については、側面に「雲龍」昭和29年1月、客殿南峰画とありました。
そして、石段を登り終えると…、正面には拝殿があり、その奥には本殿が見えます。ここではお参りする時に、白い布を引くと鈴が鳴ります。
特別なモノでは無いけど、ちょっと風変わりで心躍ります。
狛犬も歴史を感じますね。
「あ・ん」
さて、この隅田八幡神社は、国宝の「人物画象鏡」を所蔵している事で有名ですね。ただ鏡は東京国立博物館に寄託されているので、ここで見る事は出来ません。
この人物画象鏡は、案内によると5~6世紀頃製作の銅鏡。
その大きさは径19.8cm。鏡背の外側には48文字の銘文、内側には人物や騎馬像をあらわした画像文字が描かれているんだとか。
そのレプリカと言うのか、モニュメントがドーンと大きく飾られてます。
また境内を歩いていると、「隅田党発祥の地」と書かれた碑。
隅田党?これは鎌倉時代以降、紀伊国伊都郡隅田荘(現在の橋本市隅田町)を中心に活躍した同族的武士団のことのようです。
その奥へ進んで行くと…
そこには末社がありました。この末社とは神社の境内にある小さな社こと。
若一王神社、八王子神社、諏訪神社、春日神社、住吉神社、松尾宮、厳島神社、若宮、大将軍神社、山王神社、天満神社、一言主神社、八坂神社がありました。
すごい神様の数です。ここに来るだけで縁起が良くなりそうです!
その先には、経塚があり…、ここは「伝、神功皇后遺物塚」と案内。
隙間からそ~っと見ると、こんな感じです。
また境内には「力石」があり、お相撲さんがこれを持ち上げていたのでしょうか。
その横には「馬蹄石」があり…
この石は神功皇后の馬の足跡と伝わっているそうですよ。うーむ(p_-)
更に、その横には「隅田恵美須神社」がありました。
えべっさんの頃には、きっとここにも大勢の人がやって来て盛り上がるのでしょうね。神社の前はエビスさまのお顔があり、よく見ると側面にも…。
歴史あるこの土地で、商売繁盛のエビス様、沢山の神様が祀られて、そして山の上には丸高稲荷神社もある。改めて、ここはとっても縁起が良い気がしてきますね。
※このページが「きらッコノート」で紹介されました!
隅田八幡神社
場所:和歌山県橋本市隅田町垂井垂井622
電話:0736-32-0188
参考サイト