寺田屋(京都、伏見)
坂本龍馬ゆかりの地の代表格、京都伏見にある「寺田屋」にやって来ました。待望の寺田屋です。以前に書いたブログでは横の中庭を紹介しました。さて、この寺田屋には諸説色々あり、焼失し現存するものは違う、横の中庭が本来の場所など…。
正直、事実に関しては気になるところだけど、寺田屋のスタッフの方に話を聞くと、「これは当時のモノです」と言われるので、龍馬好きの私としてはそれを信じたい。
だって、あまり突き詰めていくと…
坂本龍馬という人物自体、司馬遼太郎の物語の中で英雄化されているだけで、実は歴史上の人物としてはそれほど…と言う話も出て来る。
何がホントか分からない歴史。そんな目線で行くと、聖徳太子すら存在しなかった、源義経はチンギスハーンになった、豊臣秀吉は農民の子ではなくて実は天皇家の血を引いていた、明智光秀は生きていたなど、ホント何が何だか分からない。
でもミステリアスだからこそ面白く、またロマンを感じる。
龍馬に関して言えば、子供の頃に学問が出来ず学校をクビになった、大器晩成、剣の達人、とにかく強かった、自由奔放な性格、型にハマらず、人にめっぽう好かれ、包容力があった、海の男、日本で最初に株式会社を作った、三菱の原型か彼の構想、新しいものに敏感だった、薩長を仲直りさせた、日本人初の新婚旅行をした、今の日本を導いた、偉業を果たして死んだ、しかも誕生日に。
まさに小説の主人公そのものの設定ですが、これが歴史上に実在した人物と言うのだから、たまらないって感じなんですよね!!
そんな坂本龍馬が定宿として利用した寺田屋が現存する。これをロマンと言わず何と言う!寺田屋に入った瞬間、ワクワクがたまらない。
司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読んだことのある人なら分かると思いますが、龍馬が寺田屋で襲われたとき、後に妻となるお龍さんが、お風呂に入って、物音がするので、窓から覗くと、外にいっぱい役人がいた。
そして龍馬に危険を知らせに、裸で飛び出して…
その話に登場する風呂がコレなんです!!
そう、風呂から飛び出したお龍さんは裸のまま走って階段に向かい…
階段を駆け上り、
龍馬のいる部屋に行き、危険がっ迫っている事を伝える。
これが龍馬が愛用した部屋です。
実は、この寺田屋…宿泊することも出来るんですよ。知ってましたか?
寺田屋はそもそも宿なので、昼間は観光用に公開しているけど、閉館後は宿泊者のみの利用となります。宿だもん!!ここに泊まる場合は、龍馬の部屋だけは使えず、それ以外の部屋での宿泊になります。
ちなみに館内の様子は…
写真や資料がいっぱい飾られています。
下の写真は右が寺田屋の女将さんだったお登勢さん、そして左端が龍馬と結婚したお龍さん、真ん中はお龍さんの晩年の写真です。
こちらは、左から坂本龍馬、武市半平太、吉村寅太郎ですね。
この寺田屋には、一度泊まってみたいなって思ってて、家族に言うとNGで「一人でどうぞ」と冷たい返事。私は基本的に一人旅は慣れてるけど、ここはチョット…。
やっぱ歴史ある建物で、ここで殺傷もあったし、夜に一人となると…やっぱねぇ~。写真とか多いのも、ちょっと夜中一人は自信がない。でも、一度は泊ってみたいなって思っていて、学生時代の歴史好きな男友達に声をかけている。そのうち、そのうち。
泊る部屋はこんな感じ。
悪くないでしょ。
いい感じです。
旅情があるね!!「旅籠」の看板が絵になります。
おっ!あれは…
刀痕だ… ここで誰か切られたのかな??
龍馬が襲われたときも、ここで格闘してますもんね。この柱が血まみれになって… 壁には血のりがべっとりついて… あぁ~ダメだ。やはり一人では泊まれない。
これは先ほど、お龍さんが裸で駆け上がってきたと言う階段。
この寺田屋には階段が2つあり一方通行です。このお龍さんの階段を降りると、順路的に1階部分が見れるようになっているのですが、ほぼ資料館です。
龍馬好きにはたまらないね!
でも龍馬に興味がなかったら、ここは全然楽しくないと思う。そんな場所である。
これは、当時の寺田屋付近の写真です。
(前回のブログで今と昔の風景を少し比べてみました)
ん?そうだ…
ここが薩摩藩士同士の切り合いのあった「寺田屋騒動」の 現場でした…
この寺田屋は一人で泊まる事はないだろうけど、その時は大人げなく電気を付けたまま寝てしまいそうだ。怖がり過ぎかな?こっち系…かなり苦手。まぁ、そのうち…友人とスケジュール調整をして泊まってみたい。
明治維新が今から150年前の1867年。坂本龍馬はその明治を目前に京都で暗殺されました。そう考えると155年ほど前かな?龍馬がここに居た!まさに歴史ロマンですねぇ~。
▼坂本龍馬暗殺の地に関する記事はこちら で紹介しています。
寺田屋
場所:京都市伏見区南浜町263
電話:075-622-0243
営業:10:00~15:40
入場:大人400円
参考になるサイト