伊勢神宮 外宮/豊受大神宮(外宮)
日本人の心の故郷とも呼ばれている伊勢神宮。
伊勢神宮と聞けば、観光目線でおかげ横丁とセットでイメージしがちですが、伊勢神宮は内宮と外宮に分かれています。
おかげ横丁に隣接しているのが天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る内宮こと皇大神宮(こうたいじんぐう)、そこから6kmほど北、JR伊勢市駅に近い方が外宮こと豊受大神宮(とようけだいじんぐう)です。
今回は、豊受大神宮(外宮)に参拝して来ました。
一般的に外宮から内宮の順で参拝するのが習わしとされています。
距離が離れていることもあり、どちらか一方だけを参拝する方も少なくありません。これは「片参り」と呼ばれ、あまり良くないとの考えもありますが、外宮参拝だけでも十分に神様とのご縁が得られるそうです。
外宮の豊受大御神(とようけのおおみかみ)は、天照大御神の食を司り、衣食住や産業の守護神として崇められてます。
さて、神域に入るときは外宮、内宮ともに橋を渡ります。
外宮の橋は火除橋と言い、参道は左側通行です。ちなみに、内宮の橋は宇治橋と言い、参道は右側通行という決まりになっています。
橋の真ん中は神様の通る道なので踏んではいけません。
火除橋を過ぎると、手水舎の先に大きな鳥居が見えてきます。これが第一鳥居です。
さぁ、神域の奥へ進んでみましょう。
この一の鳥居を過ぎた頃から、空気が変わるのを感じます。変わったと言うか…空気が澄んだという感じ。
まるで大切なモノを守るように木々は茂り、鳥たちの会話が弾む。静寂でも賑やかでもない空間は、まるで精霊や妖精が隠れ住んでるような雰囲気です。
一の鳥居から二の鳥居まで緩やかにカーブする参道は、陰鬱とした気が浄化して行くような心地よさも感じられます。
二の鳥居が見えてきました。
二の鳥居を過ぎると、神楽殿が見えてきます。
こちらに授与所があり、御朱印やお守りを求める方はこちらになります。お守りは、一般的にご利益の効力は、授与していただいた日から1年だ言われています。
有効期限ではないのですが、毎年新しくするのが良いとされています。しかし伊勢神宮の場合は一般の神社とは違い、特別にパワーが強いので効果が持続するので、毎年返納せずにいつまでも持っていても大丈夫なようです。
また、伊勢神宮にはおみくじが存在しません。その理由は、「伊勢神宮に参拝に訪れた日は誰もが吉日」だからだとか。本当に特別な場所ですね。
さて、先に進みましょう。
神楽殿を過ぎると…、何か見えてきます。
中に入れないようにロープをしているぞ…
って、思いますよね。実はこれはしめ縄の結界です。ここは「三ツ石」と呼ばれる式年遷宮の時、お祓いをする重要な場所。
ネットでは、「この石の上に手をかざすと温もりを感じるパワースポット」と紹介されていることが多いですが、とっても神聖な場所。
手をかざすというのは、無礼に当たるとも言われています。手をかざすよりも、手を合わせる方が正しいようです。
三ツ石の正面には、古殿地(こでんち)と呼ばれる場所があります。
ここは20年ごとに御殿が入れ替わります。要するに、伊勢神宮では、20年に一度、社殿が造り替えられる「式年遷宮」という行事が行われます。
この時、社殿を取り壊し、更地にし、同じ場所に建て直しをするのではなく、その横に新しい社殿を建てます。
以前は、この位置に正宮があったんですね。
古殿地のすぐ横に正宮の屋根が見えます。
さぁ、「正宮」に到着です。
写真撮影ができるのはココまでです。
正宮に祀られている「豊受大御神」は、今から約1500年前、天照大御神のお食事を司る御饌都神(みけつかみ)として丹波国から現在の地にお迎えされました。
伊勢神宮の公式サイトを見ると…
この約1500年の間、外宮御垣内の御饌殿(みけでん)では朝と夕の二度、天照大御神を始め相殿神(あいどのかみ)及び別宮の神々に食事を供える「日別朝夕大御饌祭(おおみけさい)」が続けられているとありました。本当にスゴイですね。
ちなみに、正宮は神様に日頃の感謝を伝える場所となります。だから個人的なお願いは望ましくありません。正宮へお礼を伝えたあとは「別宮」へ行ってみましょう。
別宮は三ツ石のあった場所から南にスグです。
伊勢神宮 外宮/豊受大神宮(外宮)
場所: 三重県伊勢市豊川町279
電話:0596-24-1111
公式サイト