【長野】根羽村横旗の「信玄塚」は武田信玄が絶命したと伝わる場所

信玄塚(長野県、根羽村)

長野県西南部に位置し、岐阜県と愛知県に隣接する根羽村。この根羽村を走る国道153号線沿いに「信玄塚」があります。ここは戦国時代で最も強い武将の一人として名高い武田信玄が絶命したと伝わる場所なんですよ。

道路の脇には「風林火山」と書かれたノボリの絵が大きく描かれています。

信玄塚

そして駐車スペースがあり、この道を通りかかった人は、ちょっと寄り道なんて人も多いのではないでしょうか。歴史に詳しく無い方は「何があるんだろ?」って方もあると思います。



そんな方の為に、案内板もあるのですが…

信玄塚

よ…読めない!

国道沿いの案内板は文字が完全に劣化しちゃってます。

信玄塚

まぁ~駐車場の目の前には「信玄塚」と大きく書かれた看板もあり、徒歩1分ほどの場所に史跡もそこにあるので行ってみましょう。

ちなみに、武田信玄が死去した場所は、『甲陽軍鑑』においては根羽村、『三河物語』では平谷、浪合と記されているそうです。この辺は諸説様々あるようです。

信玄塚

1572年10月に甲府を出発した武田信玄は破竹の勢いで西へと進んで行きます。途中で徳川家康も敗退させ、1573年2月に野田城を落としたのを最後に持病が悪化。ここで武田の進撃は止まり、撤退を始めます。

そして4月12日、甲斐に引き返す途中で信玄は息を引き取ったと伝わっています。

信玄塚

その場所は前述の通り諸説様々ですが、この根羽村はそのうちの一つ。

信玄塚

ここにある案内板を見ると…(ここの案内はさすがにしっかりしていますね)

信玄塚

武田信玄が死去した時、「風林火山」旗を横にしたので、この地を「横旗」と呼ぶようになったと記されていました。なるほど~!!ところが、この案内版には、

「根羽村信玄塚はこれより下方50メートルの所にある」と書かれています。

この50メートル下方って言葉が気になって、周囲をぐるぐる歩くも何も見当たらない。下方50メートルと言われても、どちらが下方に当たるのかチンプンカンプンで、「これはアカン」と根羽村観光協会に電話して問い合わせててみると…

信玄塚

結果的に今は50メートル下方とある場所には何もないそうです。でも、実際に同じような問い合わせが時々あるらしく、面白いのがその大半が「ポケモンGo」でモンスター探し?の問合せらしい。歴史に興味じゃなくてゲーム。今はそんな時代なんですね。

ちなみに、散策中… ガサガサって音がして、ドキッとしながら様子を伺うと、ピョコン!と木の後ろからキジが顔を出し、目があった瞬間にピューっと逃げてった(笑)

信玄塚

さて、信玄塚には八幡神社があり、その奥には「宝篋印塔」があります。

信玄塚

現在のものは昭和になってから設置されたもので、信玄塚は武田家ゆかりの方々が江戸時代に建てたものだったそうです。

信玄塚

奥には信玄像もある。

信玄塚

武田信玄が死去した後…、

最強と言われた武田家は弱体化し、10年後の1582年の3月に武田家は滅亡する。

信玄塚

これは余談ですが、信玄塚の近くにバス停があり、そこのバス停の名前は「中野」となっていた。「あれれ横旗じゃないの?」と思って、観光協会の方に問い合わせた時に一緒に聞くと、信玄塚のある辺りはギリギリ「横旗」と言う地域で「中野」が隣接しているとのこと。

なるほど~って思い納得したが、改めてよくよく考えたら、信玄が死去して風林火山の旗を横にしたのが地名の由来なら、信玄塚は横旗地域のド真ん中であって不思議じゃないのにと感じたりもするけど、今や実際の場所なんて永遠に分かるわけないですね。

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信玄塚

長野県下伊那郡根羽村横旗
(国道153沿い)
※「横旗」のバス停は信玄塚より500メートルほど北東にありました。

コメント

  1. 坂巻 秀高 より:

    信玄塚ご紹介頂きありがとうございます。
    信玄塚の脇を流れる川の名称が堂の入り川と言います。堂の入り(胴体を納めた)意味らしいです。地区の名前は、横旗と言います。「風林火山」の旗を横にした意味らしいです。中馬街道をお尋ねください。因みに50m下方にとありますが、付近に「武田一族」と刻まれた墓石もあります。あまり知られていませんが。4月12日には、中野、横旗、取手 の3組でお祀りをしてきましたが、現在は横旗組でお祀りをしています。
    お出かけください。 地元民

    • 旅人間 より:

      坂巻さま、コメントありがとうございます!
      確認が大変遅くなり、失礼致しました。
      貴重な情報ありがとうございます、すごい参考になりました。
      武田一族の墓石も見に行ってみたくなりました。
      また、訪問致しますね。本当にありがとうございます。