【滋賀】長浜の翼果楼で鯖そうめん!絶対におすすめな郷土料理

翼果楼(滋賀県、長浜)

滋賀県の長浜と言えば、羽柴秀吉が最初に城持ちとなった場所として歴史的な目線でも、また黒壁スクエアなどお洒落でレトロ感ある街並みとしても人気の観光地。

そんな長浜で絶対に食べておきたい郷土料理があります。もう今やすっかり有名になりましたが、翼果楼(よかろう)鯖そうめんです。

翼果楼

私がこの店を知ったのは、今から10年ほど前かな?テレビ番組の『ウドちゃんの旅してごめん』で紹介されていたのをみて、よし長浜に行こう!となったのがキッカケだった。

そして、初めて食べた鯖(さば)そうめんの美味しさに感動した。

翼果楼

この店には思い出があり、今から8年ほど前だろうか、とっても美味しかったので、きっと親も喜ぶに違いないと両親を誘って長浜に来たことがあったんです。

そして長浜に着き「昼はソーメンを食べよう」と言うと、母親が珍しく「反対」と言い出した。理由は…、家に沢山もらったソーメンがあるのに、なんで滋賀県まで来てソーメンを食べないといけないの?と言うのが母の言い分。

翼果楼

一方、父親はソーメン好きで大賛成。その父が言うには「いっぱい余ってるわりに、家で全然ソーメンしないじゃないか」と父は不満気味。どうやら私の母はソーメンがあまり好きではないようだ…。

「とにかく、普通のソーメンと違うから、騙されたと思って一度来てごらんよ」

と乗り気でない母を連れてきた。

翼果楼

古民家を上手にリノベーションした店舗は趣があって、レトロ感も重なりとっても素敵。店内に入った瞬間、ホッとする。

翼果楼

棚の上などに展示されている物も渋い。

翼果楼

土日は満席覚悟。けっこう店内は広く1階だけでなく2階にも座敷があります。この広い座席が全て埋まるっていうのは、さすがは人気店。

翼果楼

2階には藤本義一さんが書いた詩もありました。

翼果楼

それにしても、8年ほど前に両親を連れて来た時と何も変わっていない。

両親の前にドン!届いた鯖そうめん。「こんなソーメン初めて」と驚いた表情をする母親。「今まで食べたくてもソーメン全然食べれんかったんや」とここぞとばかりに逆襲する父親の喜んだ顔。

そして、二人とも「美味しい」と大絶賛

連れてきて良かったなぁ~と実感した日を昨日のように思い出す。すでに父は他界し、もう両親を連れて来ることは出来ないが、心に残る一つの思い出です。

翼果楼

さて、その鯖そうめんと言うのが…

翼果楼

この湖北に伝わる郷土料理で、湖北には「五月見舞い」と言って農家に嫁いだ娘のもとへ、実家から焼き鯖を届ける風習があったそうです。

これは春の田植えの頃は農家は尋常でなく忙しく家事に農作業に追われる娘を案じた親による食材の付け届け。鯖とそうめんを炊き合わせて作る「鯖そうめん」は手頃で、農繁期の定番メニューだったと言う。

まぁ~そんな内容がメニューにも紹介されているのですが、まさに親が子を想う愛情で出来た料理ですよね。温かい良い話だ。味わい深い料理だ。

翼果楼

ちなみに、こちらは鯖寿司です。

翼果楼

そして、鯖そうめん

翼果楼

サバは骨まで食べられるほど柔らかく味がしっかり浸み込んで美味しいなんてもんじゃない。激ウマです。

翼果楼

そうめんにも味が浸み込んで、甘く炊きこまれた鯖の風味がたまらない。ただ…以前に比べて少し味が薄くなった気もしたが、これは気のせいかな?

個人的にはもう少し濃い目の方が好きですが、老舗の味が簡単に変わるとは思えない。もしかすると私の口が、色々食べてて濃い味に慣れてきてしまっているのかも。

少し話は脱線しますが、飲食店って濃い味にすれば無難に流行る事が多いんですよ。味が濃いと美味しいと錯覚しちゃいやすいから。だから、薄味で勝負できる店って本当言えばスゴイと私は思っている。

翼果楼の鯖そうめん!親が子を思う愛から生まれた郷土の味。そして私自身思い出が残る店。ここは必ず再訪する。母親が元気なうちに。何度も。そして子供も連れて行き、一緒に食べ、ファーストフードとは違った日本の味を沢山教えてあげたい。

グルメ評価

翼果楼

場所:滋賀県長浜市元浜町7-8
電話:0749-63-3663
営業:10:30〜(売り切れ次第)
定休:月曜日
公式ホームページ