潮岬の鯨山見(和歌山、潮岬)
本州最南端と言えば、それは和歌山県串本町の「潮岬灯台」とピーンとくる方も多いと思いますが、ここは灯台以外にも見どころがあります。それは灯台の横の「潮御崎神社」、そして絶景ポイントの 潮岬の鯨山見 です。
ただし、ここは駐車場が有料です。16時以降は灯台が閉まるので無料。だから私は潮岬観光タワーに車を止めました。徒歩10分ほど。良かったら参考にして下さい。
さて、潮岬灯台の横にある道を進んでいくと、鳥居があり、そのお国は神秘的な石垣に守られた潮御崎神社があります。
途中で「潮岬の鯨山見」の案内があるので、細い小道を進んでいくと…
ビュービューと風が吹き当たる景色の良い場所に出ます。
すぐ下は崖なので、小さな子供さんは危険なので必ず大人が手を繋いでおいたほうが良いけれど、普通に歩く分には全く危険性はありません。
むしろ、「来てよかった!いい場所だなぁ~」って感じるはず。
そして、分岐点から3分ほど歩けば到着。
ここが潮岬の鯨山見です。この鯨山見(くじらやまみ)とは…
江戸時代から明治初期まで行われていた沿岸の古式捕鯨で重要な役割を担った場所。ここに紀州藩が直轄の古座鯨方(こざくじらかた)の山見があり、ここでクジラが通るのを見張り、発見したら合図をして知らせていた場所。
この「潮岬の鯨山見」はで、春先に土佐方面から紀伊半島を東に進む「下りクジラ」を見張り、串本西海岸にある袋浦に設置した網代(あじろ)にクジラを追い込んだそうですよ。
また、秋から冬にかけて太地方面から南下する「上りクジラ」を見張っていたのは、紀伊大島の樫野埼で、この潮岬と樫野埼の2カ所に古座鯨方の鯨山見があったんだとか。
すぐ近くには、潮岬灯台が見えますね。
そして、目の前は…
わぁお!絶景…
この場所を観光する人は、きっと潮岬灯台にも行くと思います。灯台から見える景色と同じような海景色。でも、この鯨山見から見える景色は何かが違う。
よりリアルというか、より自然に近いというか… なんだろう。危険な場所ではないけど、すぐ近くの絶壁からは激しい波しぶきが見え、音も近い。自然のままな遊歩道って感じが良い。せっかく近くまで来たら、足を運びたい場所ではないでしょうか。
潮岬の鯨山見
場所:和歌山県東牟婁郡串本町潮岬2878