三段壁洞窟(和歌山、白浜)
和歌山県の白浜で観光と言えばアドベンチャーワールドが有名ですよね。でも昔からこの地では、円月島、千畳敷、そして三段壁が名所中の名所と言われてきました。
私も子供の頃に親に連れられてきた記憶があるし、高校3年の時に友人が車の免許を取った時に友人の運転で大阪から目指したのも白浜の観光名所でした。その後、何度か白浜に来るたびに立ち寄ったが、今回は約10年ぶりくらいに三段壁に来てみました。
展望台から見事な絶景。
この三段壁と言えば、自殺の名所と言われるほど迫力ある景色が見どころ。恐る恐る崖の下を覗いたりした記憶があったものだ。
が…。現在は柵が出来ていた。安全面に随分と気を使っているようだ。
しかも柵は岩場の方にもあり、
あまり奥まで行けない。
この三段壁は、南北2㎞にわたり千畳敷の南海岸にそそり立つ高さ50mの断崖。安全対策も大事だと思うが、その迫力が味わえず面白みに欠けるのが少し残念。
こうなると、断崖絶壁の迫力だけを言えば、福井県の東尋坊の方が楽しめるかも…。
でも、三段壁には洞窟がある!!
こんな感じで、迫力満点なんですよ。
私が幼稚園の頃か、小学生の頃だったろうか? ドキドキしながら見たのを覚えている。今でも子供の頃の記憶が残っている位だから、子供心によっぽど迫力があったのだろう。
と言う事で、今回は洞窟に何年ぶりかに行ってみたのですが、入館料の高さに少し驚いた。金額は大人1,300円、小学生は650円。
エレベーターで36m下った先は大きな洞窟の中。
かつてここは熊野水軍の舟隠し場だったと言われているが、この荒波の中で船が出入りしていたかと思うと、ワクワクしてきます。
そして、この洞窟の中には、牟婁大辯才天が祀られ
この辯才天は日本で一番大きいそうだ。
高さ3m、横幅2m、重さ3トン…。
確かに天井から水滴がポツン、ポツンと滴り落ちる暗がりの中に座る辯才天は迫力があって見ごたえがある。
更に興味深いのは世界でも珍しい奇岩と書かれた十像岩でしょう。
上の案内と岩を見比べて…どうだろうか?
そもそも何故ここにスフィンクス!?と突っ込みたくもあるし、言われてみれば見えるような、見えないような…。
そんな風に見てたら、手前の岩も人の顔に見えたりして来る。
では、順路に従って奥へ…
洞窟内はポツ!ポツ!と水滴が落ちている。
途中で水軍小屋が見えて来た。
この小屋は熊野水軍の待機休息した小屋を史実基づいて作ったものだとか。
この三段壁洞窟で最大の見所と言えば、迫力ある潮流が洞窟の中に押し寄せ渦巻くように見える様、そして潮吹き岩と呼ばれる岩から数メートル高く潮を吹き上げて満潮時は大迫力。
なのですが、私が行った時は、残念!満潮ではなく、特別なものは何も見れなかった。
(ここは満潮が何時か?予め調べて行く事を強くおすすめします)
そして、これは蓮根(リップル・れんこん)と呼ばれる波の模様がハッキリみれる天井岩盤。約1600万年前の地層らしい。
それにしても… 期待していた迫力が全くない。
せっかく白浜まで来たから…と言う人もあるだろうが、やはり満潮の時間帯以外の場合は単なる洞窟、早ければ10分で見終わってしまう。うーん、これで1,300円は冗談でしょ?と…思ったりするほどアッサリ終わる。
私の個人的な感想を言うなら、入館料が500円ほどなら良いが、満潮時以外は1,300も出すには明らかに勿体ない。団体割引のあるバスツアーなどはマシとして、割引のない個人旅行の場合はハッキリ言って割高過ぎる。
最後にまとめると、この洞窟に入るなら満潮時のみ!と感じた次第なのである。
三段壁洞窟
場所:和歌山県西牟婁郡白浜町2927−52
営業:8:00~17:00(最終入場16:50)
金額:大人1,300円 小学生650円
公式ホームページ