藤原宮跡(奈良、橿原市)
今から約1300年前に都のあった場所、藤原京跡です。
ここは694年から710年までの持統,文武,元明天皇の三代16年間、国家体制が確立された日本で最初の都市のあった場所。
藤原京跡と言えば、春になると桜と菜の花、秋になるとコスモス畑で知られますが、始めて来る人は、その場所が分かりにくい。それほど広いのです。
その規模は平安京や平城京をしのぎ古代最大の都市が形成され、現地にあった地図を参考に見ると、その広さは下の画像のようになります。
そして、その大部分が跡地として保存されています。
ちなみに桜や菜の花が咲く場所は醍醐池の北側付近になります。
醍醐池の横を通り、道路を渡って行くと…
広大な芝生の野原があり、前方には木が生い茂る一角が見えてきます。
そこには石碑があり、恐らくこの場所が大極殿のあったトコロ。
すなわち、朝廷の正殿、天皇の居所だった場所。
なんだか特別な空気感が漂っています。
ちょうど、この付近に案内板があったので見てみると…
当時はこのような感じだったんですね。
そして、その奥は…まだまだ広い!
この藤原京には、内裏があり、その中に大極殿、また朝堂院、朝集院と言う3種の社殿からなっていたと言う。
この付近が、日本で最大の規模を持つ朝堂院のあった場所。この礎石と赤い柱は当時の宮殿をイメージさせているのでしょう。
これだけでは、分かりにくいのでイメージ図も一緒に見ると、
こんな雰囲気!
少し歩いてみたら…
これは果てしない。まだまだ先がある。
藤原宮はほぼ1km四方の広さで、周囲をおよそ5mほどの高さの塀で囲み、東西南北の塀にはそれぞれ3か所、全部で12か所に門が設置されていたそうな。
また、日本の宮殿建築では初めて瓦を葺いた建築がなされ中国的な雰囲気だったとか。今から1300年以上も前の話… すごい。
藤原宮跡
場所:奈良県橿原市醍醐町