桃太郎伝説ゆかりの地(愛知→岐阜県)
日本昔話で知られる桃太郎の物語。そして桃太郎と言えば岡山県と言うイメージが根強いけど、実は桃太郎伝説は愛知県と岐阜県の物語とも言われています。
実際にその土地に足を運んでみると色々と見えてくるもので、愛知県の桃太郎伝説は巡ると「おぉ~!」と言う場面が多く、けっこう面白いです。
例えば、愛知県犬山市には桃太郎神社があります。
この桃太郎神社に関しては、以前のブログに書いた通り、世界で唯一桃の神様を祀る神社なのですよ。凄いと思いませんか?
さてさて、この周辺には桃太郎と鬼に関する地名が数多く残っています。例えば、愛知県犬山市に隣接する岐阜県可児市の「今渡」と言う場所。
この場所は、桃太郎が船に乗って川を渡った場所と言われ、鬼の見張り役が「今、渡ってこっちに来たぞ!」と知らせた事が地名になったと言われています。
その鬼たちが住処にしていた「鬼ヶ島」も地名に残っていますよ。
その鬼ヶ島と伝わる場所は、可児市土田にあり、可児川の中州のゴツゴツした岩と林が異様に見えますね。独特な雰囲気です。
桃太郎神社のある犬山市と岐阜県の間には木曽川が流れ、この木曽川を挟んで桃太郎と鬼が激闘したと伝わるエリア。その山の上を見上げると、城のような砦が遠くに見えます。この城の名前は「猿噛城」と言います。読み方は「さるばみ」です。
猿が鬼を噛んで倒したと言う場所なのだろうか。この猿噛城は信長の時代の資料にも名前が残っているらしく、かなり古くからある城のようです。
猿噛城の見える山を横手に見ながら木曽川沿いを歩くと…
途中で「取組」と言う地名が出てきました。ここで桃太郎と鬼が取っ組み合って戦った、ここが一番の激戦区だったのかな…。
この先には「勝山」と言う場所があり、桃太郎が鬼に勝って勝鬨を揚げた場所と伝わっています。更に、その先には…
勝利の後でしょうか「酒倉」と言った地名もある。
そして「祝」の文字が入った坂祝(さかほぎ)の言う地域。
ここは坂祝神社です。
そして、鬼退治の後に得た宝を積んだ場所は「宝積寺」に。
この宝積寺はグーグルマップで見ると出て来るのですが、実際に行くと宝積禅寺と書かれていました。同じなのか違うのか分かりません。
話を聞きたく、訪ねてみようと、奥まで行ってみたのですが…
お留守のようで… 誰にもお会い出来ませんでした。
これが本堂のようですね。
結局、誰にも会えなかったのですが…
本堂の中を覗いてみると「宝積寺」と書かれていました。
他にも、この周辺には鬼ヶ島の近くに「春里」と言う地域があり、鬼たちの横暴に苦しめられていた村人たちが、桃太郎の鬼退治によって、春が来たように穏やかな里になったと言うのが地名の由来だそうな。
そう言えば、犬山市にも「犬」の文字が付いてますよね。
他にも桃太郎神社の近くには「猿洞」「雉ヶ棚」などの場所があるそうです。この猿洞と雉ヶ棚は山の中にあり現在の地図からは確認することが出来ません。
お爺さんお婆さんが過ごした場所は「古屋敷」、目の前を流れる木曽川の沿岸には桃林があり、上流には「大桃」という地名もあります。
こうやって地名で追って行くと…
桃太郎伝説って愛知県&岐阜県が濃厚?なんて思って来ますね。これもまた面白い!これらの情報は全て「桃太郎神社」に置いてあるパンフレットにも記載されています。
桃太郎神社
住所:愛知県犬山市大字栗栖字古屋敷
電話:0568-61-1586
公式ホームページ
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