二見興玉神社&夫婦岩(三重、伊勢市)
伊勢のシンボルと言えば夫婦岩。
大注連縄で太く堅く結ばれた夫婦岩は(男岩、女岩)は、男岩は高さ9m、女岩は高さ4m、そして大注連縄は35mもあるという。
そんな大きくは見えないけど…、実はこんなに大きいんですね。
男岩の上には小さな鳥居があります。
ところで、ご存知でしょうか?
二見興玉神社から夫婦岩の先、沖合約700m向こうに霊石の「興玉神石」があります。
この夫婦岩は岩の間から昇る「日の大神」を拝する鳥居の役割を果しており、日の出の遥拝所でもあるんですよ。
この興玉神石は、残念ながら海中にあるので見れません。
その大きさは東西240m、南北120m、周囲960m、高さ7mの楕円形をした平岩で、三ヶ所に岩柱があるそうです。
神代の昔、倭姫命(やまとひめのみこと)が天照大御神(あまてらすおおみかみ)を二見浦に船でお連れした際、猿田彦大神(さるたひこのかみ)がお出迎えした霊石で、猿田彦大神出現の霊跡とされています。
ちなみに、5月・6月・7月は、夫婦岩の間から昇る朝日を見ることができます。また、11月・12月・1月の満月の頃は、夫婦岩の間から昇る月を見ることができます。
もし、夫婦岩から昇る日の出を見たい場合は、公式サイトに「撮影ガイド」があるので参考に見ておくと良いでしょう。
これは龍神社にもあった「輪注連縄(禊祓)」ですね。
輪注連縄を身体の悪い所にさすり納める事で、一切の不浄を解除して災禍の来るのを防ぎ止めてくれるようです。
さて、この二見興玉神社には沢山のカエルがいます。
このカエルは二見蛙と呼ばれています。
前回のブログで「一体なぜカエルが?」と色々と考察してみましたが、結局は猿田彦大神のお使い、交通安全の守護神ということ。境内の案内板以上の事は分かりませんでした。
それにしても、カエルが多い。
夫婦岩の向こうに見える岩も「カエル岩」って知ってましたか?
きっと、どこかの角度でみたらカエルに見えるのでしょうけど、ちょっと分かりませんでした。潮の満ち引きもあるのかな?
境内には、二見蛙が多数奉納されています。
これらは二見興玉神社に参拝し、ご利益のあった人々の奉納による二見蛙だとか。
ここにもカエル!
こっちも!あそこも!
なんだか見つける度に、少し楽しい気分にもなります。
トド?
っぽいカエル…
中には、海王大和国なんてのもありました。
何げなく、見ていると…
とても重要な事を書いている案内板を見つけました。
二見興玉神社の手水舎には、願いを叶えてくれる満願蛙がいるそうな。このカエルに水をかけると願いが叶うそう。
実は、けっこう有名ですよね!
ただ、意外と間違って奥のカエルに水をかける人が多いそうです。水の中にいるカエルが満願蛙ですよー。間違えてたら勿体ないので気を付けましょう。
いました!満願蛙です。
ただ、コロナウイルスの感染予防の為、水をかけることが出来ないかも…
(2022年1月現在)
水の中から顔を出して、大きく黒いまん丸の瞳、とっても可愛い。
そして、二見興玉神社の拝殿です。
猿田彦大神と宇迦御魂大神(うかのみたまのかみ)が祭神です。
少しややこしくなりますが…、宇迦御魂大神は女性の神様。そして日本神話に登場する穀物の神で伏見稲荷大社の主祭神として知られています。「お稲荷さん」として広く信仰されていると言えば、分かりやすいかもしえませんね。
更に、宇迦御魂大神は豊受大神(とようけのおおみかみ)の別名ともされてます。そうです!伊勢神宮外宮(豊受大神宮)に祀られている豊受大神です。
この点で共通点が出てきます。頭が混乱しますが、少し分かって来て、繋がりが見えて来ると面白く感じませんか。
拝殿の前には白いカエルが…
これは「蛙みくじ」でした。
最後に、社務所に立ち寄って御守りを見ていると…
面白いなぁ~と感じたのは、「若がえる」の御守りが「おたまじゃくし」だったこと!
「本当に若返ってるやん!」
って心の中で思わず突っ込んだ。この発想は素敵。境内であれだけ多くのカエルを見て来て、ここで「おたまじゃくし」が来くるのは、なんだか微笑ましい。
夫婦岩から二見興玉神社まで見て来ましたが、この先には「天の岩屋」があります。
天岩戸と言えば、日本神話に出て来る天照大神(あまてらすおおかみ)のお話。太陽神である天照大神が隠れ世界が暗闇に包まれた岩戸隠れの伝説の舞台のこと。
この伝承知とされる場所は日本各地にあるようです。次回はその一つについてです。
二見興玉神社&夫婦岩
場所: 三重県伊勢市二見町江575
電話:0596-43-2020
公式サイト