そば処 合掌(長野県、安曇)
信州の乗鞍と言えば美しい山や川と自然に満ち溢れた素敵な場所。1年を通して多くの人を魅了する日本を代表する観光地の一つ。そんな乗鞍の玄関口にあたる安曇地区にはペンションや民宿が沢山あります。
そして泊った宿で教えてもらった美味し店情報。それが「そば処 合掌」と言うお店。
この店は県道84号を走っていると、名前の通り合掌作りの建物が見えるのでスグ分かります。建物は新潟県糸魚川市大久保集落から移築された江戸時代の建物だそうですよ。
外観も素敵ですが、店の中に入ると天井は高く開放感があり、また時の流れを感じる柱の色艶がステキ。こんな雰囲気の中で郷土料理が食べられます。
信州と言えば「蕎麦」が有名ですが、この付近の蕎麦はちょっと違う。そう、野麦峠周辺の奈川の名物「とうじそば」が食べられるのです。
もちろん、この店は「もりそば」「天ざる」などの一般的なメニューも美味しいと評判で、基本何を食べても間違いなしと評判。
実を言えば、この店を教えてくれた宿のオーナーさんが「コレがおすすめ」と教えてくれたメニューがあったのですが、それは「とうじそば」ではなかったんです。しかし、メニューを見てもその料理はなく…。
店員さんに聞くと「手間がかかるので、今はやっていない」との事。うん…残念。それなら関西では馴染みのない信州名物「とうじそば」を注文しよう!となったわけです。
注文後にテーブルにコンロなどを運んで来てくれた店員さんに「宿のオーナーさんが、この店が美味しいと言ったので来たんですよ」と言うと…、「それでわざわざ足を運んでくれたなら、特別にそのメニューに変更しましょうか」と言ってくれたんです。親切!
しかし、準備も進んでそうだったし、私たちも「とうじそば」で気持ちが切り替わり楽しみになっていたので、せっかくだけど変更は無しでお願いしました。
結論を先に言えば、この店のお蕎麦は美味しかった!本当に美味しかった。注文した「とうじそば」は最高だった。想像以上に美味しかったので、私の中で、その宿で聞いた幻となったメニューが更に頭の中でキラキラと輝いている。
また必ず再訪し、もし叶うならダメ元で無理なリクエストをしてみたいものだ。
さて、これが「とうじそば」です!
鍋の中に蕎麦を投じると言うことから「とうじそば」と名付けられたそうですが、目の前にはコンロ&鍋、山盛りの蕎麦、その蕎麦を鍋に入れる時に使う竹で編んだ「とうじカゴ」などが目の前に揃います。
そしてお蕎麦ですが、最初にそのまま何も付けづに麺だけ食べてみると、うん!美味しい。細い麺には歯ごたえもあれば味もしっかりしている。さすがの一言。
そして鍋の中には、ネギやキノコ、こごみやワラビ等の山菜もたっぷり!!
まずは鍋の具と汁をお椀に入れます。
こんな感じ。
次に蕎麦をカゴに入れて…
アツアツの鍋の中に~
ドボンと投入。ここで数秒間浸して麺を温めます。
そして食べるのだ!!
これが想像以上に美味しい。でも正直に言うと、汁は関西人からすれば濃くて辛い。それに関西のような出汁が効いた感じではない。
ではないが…何だろ?
単に醤油辛いと言った単純なものではなく、いい味がしっかし染みこんで奥深さがある。難しい事は分からないが、とにかく驚くほどにウマイのだ!!
そして、蕎麦を食べ終えると…
ご飯&生卵を250円で追加して雑炊に!!
これがまた超美味い!これは冬に食べたらもっと最高だろうなぁ~
何度も繰り返すが、本当に美味しかった。今回は家族旅行で利用だったのですが、私たちは家族での旅行で同じ店に再訪する事って実はあまりないんです。色んな店に行ってみたい、色んな店を知りたいと言った要望があまりに強く、再訪するって時は超気に入った場合のみ。
それを前提にして言いますが、この店は「また乗鞍に来たら、また食べよう」そんな声が家族から沸き上がった。かなり気に入ったようだ。うん、全くの同感だ。
宿のお兄さん!良い店を教えてくれて、本当にありがとう。
そば処 合掌
場所:長野県松本市安曇4025-2
電話:0263-93-2612
営業:11:00~15:00
定休:火曜
公式ホームページ