純喫茶 アメリカン(大阪、なんば)
日本各地に色濃く残る純喫茶。今流行りのお洒落なカフェも良いけど、ひと昔前の…、そう!昭和の風情ある喫茶店って、とってもイイ感じなのです。照明であったり、家具であったり、重厚な間口だったり…。
ここは大阪ミナミの 純喫茶アメリカン というお店。観光客で賑わう道頓堀から徒歩で1~2分の場所。多くの人が賑わう通りに佇むナニワの名物喫茶店。
このショーウインドウに胸がトキメクのも純喫茶の魅力でしょうか。
あれ、あそこに古い写真が飾っています(p_-)
上の写真には1946年(昭和25年)とあり、看板のアメリカンと、コーヒー、ココアの文字が見えます。下の写真はリニューアルした後でしょうか?昭和30年になると雰囲気が少し違っているように感じます。
あっ…、昭和30年の写真は隣に薬局が見える。偶然でしょうか?今は隣も薬屋です。マツモトキヨシが隣にありました。
さて、そんな純喫茶アメリカンでモーニングに来てみました。
けっこう種類が多い…
この店はホットケーキが有名ですね。やっぱコレかな。
そして、店内に入るとゴージャスなシャンデリアが…
わぁお!雑誌などで純喫茶アメリカンが紹介されている時は必ずココの写真が使われていますね。もはや大阪の風景と言えるでしょう。
なんでこんなゴージャスなシャンデリアが?と、店主さんに聞いてみると、創業者である現店主さんのお父様が、とにかく明るい店を作りたかったそうです。明るい=健全といったイメージがあったようと…。
このデザインになったのは1963年のようです
ただ、一般的にはシャンデリアばかり目に入ってしまうけど、実はこの壁がもっとも巨額を投資したという。その額は家が軽く1軒建つほどとか…。
近くで見ると、歪曲された壁の曲線美に見とれます。
めっちゃ繊細です。
おっ…!珈琲が到着しました。
なんだか、絵になるね!
そして、モーニングのホットケーキも到着です。(モーニングDセット、800円)
まず、コーヒーですが、自家焙煎された濃厚な味わい。美味しいです。
薄味が好みという方は、もしかすると口に合わないかもしれないけど、ここでは是非この濃いコーヒーを味わいたい。まだコーヒーが庶民に親しまれる前の味わい。上流階級の人達が楽しんだコーヒーの味といった感じでしょうか。
一つ、誤解なきように書いておきますが…
濃い味といっても無駄に濃いわけでなく、贅沢な濃さと言った方が正しいかもしれません。濃い中にある上品さ。想像出来ますか?見事な美味しさです。
そしてホットケーキは2枚重ね!良い香りが~♪
最初の1枚はシロップをかけずにそのまま食べて、2枚目からシロップをかけて食べる。いやいや、最初からドバっとシロップをかけるでしょ!
そんな会話が常連の中で飛び交うことも…。
ちなみに吉本興業の新喜劇座長の小藪は、1枚目はそのまま食べ、2枚目からシロップをかけるそうですよ。TVで見た事があります(笑)
注文をしてから、焼き上げて、アツアツでテーブルに到着するホットケーキは、最初から6等分にカット済み。もちろんバターも塗られています。
これは焼き立ての一番美味しいタイミングで食べて欲しいといったお店の心使い。写真なんて撮っている場合ではありません!スグに食べてみましょう。
柔らかくしっとり、あぁ~美味しい。コーヒーとセットで最高の味わいです。朝からとっても優雅で贅沢な気分。とっても素晴らしい!
この独特の雰囲気で食べる贅沢モーニング。もはや大阪名物でしょ!!
純喫茶 アメリカン
場所:大阪市中央区道頓堀1丁目7−4
電話:06-6211-2100
営業:9:00~23:00
(※モーニングは9:00~11:00まで)
定休:なし