六角堂(京都市、中京区)
「日本のへそ」って言葉を各地で耳にすることがありませんか?例えば、兵庫県の西脇町、岐阜県の関市、長野県の辰野町、山梨県の韮崎市、栃木県の佐野市、群馬県の渋川市など…。
「へそ」と言う言葉は中心の比喩として使われることがあり、その論点は様々で諸説様々。そして今回紹介するのは「京都のへそ」です。
ここは前回のブログで紹介した京都の六角堂の境内にある「へそ石」と呼ばれる中央に丸い穴のあいた平面六角形の平らな石。
一説には本堂古跡の石とも言われ、平安京造営時に堂が自ら現在地へ移動し、もとの位置に石が一つ残ったという伝説があります。
この「へそ石」のある六角堂は京都のへそ、京都の中心と言われますが、ここでは単なる位置的な意味合いの「へそ」だけではなく、京都に住む人々の心のよりどころとして京都の中心と呼ばれてきました。つまり宗派を問わず多くの人を受け入れてきた懐の大きさ、京都の町衆との深い絆こそが「京都のへそ」たる由縁と言えるでしょう。
ちなみに六角形はへそ石だけでなく本堂も六角形なのです。
ちなみに、西国三十三所観音巡礼では各地で「スイーツ巡礼」というものが盛んに行われていて、
この六角堂に来たら、やっぱり「へそ石餅」でしょう!
中に入ると、そこにはお土産物などが販売され、奥ではお守りや御朱印などの納経所。
そしてちょっとした休憩所にもなっている。
お土産物を見ていると、六角形のお箸などあり、
お土産用の「へそ石餅」がありました。
ここでお土産として買って帰るのも良いけど、どうせなら、お茶と一緒に一服したいもの。抹茶(500円)を注文すると「へそ石餅」がセットで付くるんですよ。これがおすすめ!
へそ石餅の口当たりは柔らかく、身にまとったきな粉と中身のつぶあんの相性は抜群。ほどよい甘さがクセになり、一つと言わず何個も食べたくなっちゃいます。
「京都の中心」「京都のへそ」と呼ばれる六角堂に来たら、「へそ石」を見て満足して帰らず、ぜひ「へそ石餅」も食べて帰りましょう。
最後に…、この六角堂は「いけばな発祥の地」として知られていますが、意外と「いけばな資料館」に関して知らない人が多いようです。この資料館は無料で入れますが事前予約が必要。重要文化財指定の「池坊専好立花図」は絶対に見ておいた方が良い!って言うか見ずに帰るのは勿体ない。では、次回また紹介します。
紫雲山 頂法寺(六角堂)
京都府京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町
075-221-2686
公式ホームページ
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