井出商店（和歌山市）
和歌山と言えば「和歌山ラーメン」が有名で、和歌山に来たら食べて帰りたいって方も多いはず。そんな和歌山ラーメンを全国的に有名にしたのが井出商店と言う小さな中華そば屋さん。土日には行列が絶えず、平日はそう混んでいない。
ここは駐車場もあるし、JR和歌山駅からも歩いて行ける。いい場所にあるんですよ！！
土日に混んで、平日に混まない…。
それってお客さんは観光客ばかり？って思っちゃいますよね。おそらくその通り。並んで食べている人の9割は和歌山県民ではなく他府県の方。
しかも「井出商店はそれほど美味しくない」「あそこは観光客ばっか」「駐車場に停まっている車のナンバーは他府県ばっか」と言った噂も良く耳にする。実を言えば私も「井出商店は、それほど…」と言っていた一人でもあるんです。
でも、この有名店の味…、久々に食べてみようと数年ぶりに再訪してみました。
店内には有名人の写真がギッシリ貼られていて
店内のポスターをよく見ると、「スープを炊き込み過ぎて濁らせてしまった」のが独特なスープの誕生とある。そう考えたら益々興味深い。
さて、和歌山ラーメンと言えば、テーブルに置いてある「早寿司」が有名で
この早寿司とは鯖寿司のことで、中華そばが来るまで、これを食待つのが調度いい。またこの寿司がけっこう美味しいのだ。（早寿司150円）
そして、じゃじゃ～ん！やって来ました。井出商店の中華そばです。現在は700円。この醤油と豚骨の合わさったスープの香りがたまらない。
まずはスープから…
久しぶりに食べてみると、ん？私の中のイメージではスープに独特のクセある印象があったのですが、思っていた以上に食べやすい。おいしいぞ！！
とは言え、確かに独特のクセはある。でも、これが和歌山の中華そばの味なのだ。
でも、ふと考えたのは「味が変わった？」ってこと。いやいや、そんな事はないはず。変わらず独特なクセは個性的だ。でも味わうほどに深みを感じる。うん、ウマい！
井出商店のレビューには「地元の人は食べない」なんて書き込みもあるけど、実際は混んでいる土日には地元民は行かないんです。つまり行列には並ばないのだ。それだけのこと。地元の人は平日の空いている時に食べている。考えれば当然ですよね。
かつてTV番組で日本一になり、和歌山の中華そばが「和歌山ラーメン」として全国的に有名になると食べに来る人達の期待度は遙かに高く、また周囲の嫉妬もあるだろうし、とにかく有名になると余計な酷評も一緒に付いてくるのは人気店の宿命でしょう。
また並び過ぎると、期待度も高くなり、少しでも自分の下に合わないと酷評したくなるのかもしれませんね。この店は先入観を持たずに素直に食べると間違いなくウマイのだ。
井出商店
場所：和歌山市田中町4-84
電話：073-424-1689
営業：11：30～23：30 水曜休み
