丸高中華そば 六十谷店(和歌山市)
和歌山ラーメンと言えば、「地元では和歌山ラーメンなんて呼び方はしない」なんて言う人もある和歌山で古くから地元で愛されている中華そば。
「あの店が美味しい」「この店が美味しい」など、人によって好みは様々ですが、地元で多くの人が名をあげる一つが丸高中華そば 六十谷店です。
ちなみに、この六十谷店ってなんて読むか分かりますか?
「ろくじゅうたに」ではなく、「六十谷」は「むそた」と呼びます。
時々、地名クイズなどで登場するのを見かけますが、変わった呼び名ですよね。その由来を調べて見ると、その昔「墓所谷」と書き、「むそた」と呼ばれていたとか。
でも「墓所」では縁起が悪く…
同じ音である「六十(むそ)」から「六十谷」となったとか。諸説は色々とありますが、地方で食べ歩きをする時、その土地の名前などにも目を向けると益々面白いものです。
ちなみに、この六十谷はJR和歌山駅から紀ノ川を挟んで北側に位置しています。下部に地図を入れていますので、興味ある方は参考にしてみて下さい。
さて、店内に入ると…
とっても庶民的な食堂って雰囲気が漂ってて、この気取らない感じが実に良い!
目的の中華そばは700円。以前はもう少し値段が安かった気がするけど、消費税もアップしているし、値段が上がるのも時の流れですね。仕方がない。(2020年8月現在)
余談ですが、今回は「中華そば」を注文したけど、もしお腹に余裕があれば「チャーシューメン」がおすすめですよ。(この店は何度か来てます)
そして、和歌山ラーメンと言えば…
そう!早寿司です。
最近は、1個150円の店が多いけど、ここは100円のまま。有難い。
「ラーメンに寿司?」なんて野暮な事は考えてはいけません。これが和歌山スタイル。ラーメンが到着する前に食べても良し、ラーメンと一緒に食べても良し。
これを口にしないと、なんかスッキリしないんですよね。
さてさて、中華そばが到着しました!
丸高ラーメンと言えば、以前にこのブログでも紹介した事がありましたが、和歌山中華そばの元祖の味を今に残す「アロチ丸高中華そば」が有名です。
この店とアロチ店とは親戚関係と聞いた事がありますが、未確認情報です。
さて、お味はと言うと…
和歌山の中華そばらしい豚骨醤油味。醤油の味わいと豚骨がイイ感じで、醤油は濃すぎず、コッテリも過ぎずと言った感じ。とっても良いバランス。
ただ、これは個人的な感想ですがアロチ丸高の味と全然違うんですよね。あちらは醤油が先に来て、後から豚骨が老いかけてくるが、こちらはほぼ同時。いや…豚骨が先かも?と言った印象です。
とか言いながらも、味わいの感想なんていい加減なもので、その日の体調によって濃く感じたり、薄く感じたり、人によっても様々。だからウマいのだ。
和歌山ラーメンを食べ歩く時、多くは紀ノ川を越えてJR和歌山駅から和歌山市駅の間に集中していますが、ここは少し離れているので、県外の客は意外と少ないのかな?
和歌山の中華そばを食べ歩くなら、外せないお店の一つと言えるでしょう。
丸高中華そば 六十谷店
場所:和歌山市六十谷69−11
電話:0734-61-0086
営業:11:30~22:00
定休:水曜