ゴッホ展 -巡りゆく日本の夢-
19世紀後半の画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。その名画が京都国立近代美術館にやって来ました。今回はファン・ゴッホ美術館との共同企画。
ゴッホの油彩画デッサン約40点、その他にも関連する浮世絵版画などが集結。信じられないほど贅沢な内容です。
会期は2018年1月20日(土)~ 3月4日(日)で月曜は休館日。それでは今回開催のゴッホ展に関し、簡単に概要を紹介しましょう。 ※ゴッホ展の詳細はこちら
その前に、ここで紹介する画像は特別に許可を頂いて撮影したものです。館内は写真撮影は禁止です。また当ページの画像の引用は著作権の関係上、固くお断りしております。
さて、ゴッホと言えば…
自画像が有名ですよね。ゴッホは自画像を複数描いてていますが、これはパリ滞在中の最後期に描かれたものと言われ、原色が連なるパレットの色彩表現が印象に残ります。
ゴッホの絵画は独特な色使いに魅了される事が多く、これらは不器用で純粋な画家だったと言われるゴッホの内なる情熱が絵で表現されているようにも思えます。
この絵は「画家としての自画像」です。
そして次が「種をまく人」
人が畑で種をまいているところを描いた絵ですが、種は人々の心に届けられる神様の言葉。ゴッホは神様の大切な言葉を届ける人になりたかった…。そんな説明がパンフレットにありました。この「種」が想像以上に奥深い!!
この大きな木が目の前を描く手法は日本の浮世絵版画、歌川広重の作品に基づいた描写との事。今回のゴッホ展では、お題に「巡りゆく日本の夢」とあるようにゴッホと日本の接点をテーマにしているので、このような視点の説明も多く、実に興味深い。
実際にゴッホは日本に憧れを強く持ち、日本の文化や美術芸術が彼に多大な影響を与えたに違いないと思わせる作品が多くある。
その典型的な作品の一つが「花魁」でしょう。
背景には竹と葦に囲まれ水連が群生した水辺、そして中央には芸者の姿がある。2羽の鶴と蛙は日本の作品をモチーフにされたもので、この辺に注目して絵を楽しむのもおすすめです。
ゴッホは芸術家ゴーガンとの南仏アルルに移り済み「黄色い家」に居を構えた。だから、ここは壁一面が黄色。
この絵は「寝室」です。
そう、この部屋はゴッホが過ごした黄色い家の2階の部屋を描いたもの。ちなみに左端に見える扉はゴーガンの部屋に続いていたと言われています。
こちらは「オリーブ園」と「オリーブを摘む人々」です。
そして…
これが「アルルの女」と「男の肖像」。この絵は吸収されるかのように見入ってしまう…。
その横には「オレンジ、レモン、青い手袋のある静物」と、
「夾竹桃と本のある静物」があります。
少しゴッホの絵に変化がみられる「アニエールの公園」です。ここでどんな変化があるのかは…、音声ガイドでご確認下さいね。
実際に、ゴッホの絵を順に見て行くと「確かに変わった」って感じれるはずですよ。
そして最後の「ポプラ林の中の二人」は日本初公開作品。
と言った感じです。今回のゴッホ展の中で特にゴッホの作品を、しかも有名どころばかりを当ブログで紹介しましたが、日本で初公開の絵画から、今回見逃したら日本では二度と見られない可能性がある作品もあるそうです。
興味のある方は、この機会に是非!足を運んでみましょう。北斎の絵なども合わせて見ることが出来ますので、前回の北斎展に行けなかった方には嬉しいかも。
さぁ~京都までゴッホ展は如何でしょうか♪
京都国立近代美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町 京都国立近代美術館
電話:075-761-4111