桃太郎神社(愛知県、犬山市)
今回は日本むかし話ネタを!愛知県の犬山市に実は超お気に入りの場所があるんです。それは、あの英雄を祀る場所。そう…桃太郎神社です。
桃太郎と言えば岡山県が有名ですよね。でも岡山県の話は吉備津彦の話、私たちが知る日本昔話の『桃太郎』は、この愛知県が舞台だと、ここに来ると思えて来るのです。
もちろん岡山の桃太郎伝説の地もかつて巡ったことがあります。吉備津神社や鯉喰神社と矢喰神社、楯築遺跡も見てきました。
それを承知で…
桃太郎伝説は愛知県の犬山市が有力!そんな事を数回に分けて真面目に書いてみたいと思います。この愛知県の桃太郎伝説は驚くほど奥深いですよ。
この内容は、かつて「LINE トラベルjp」で紹介した事もあります。
さて、この桃太郎神社は、見ての通りですが…
様々なサイトで珍スポットとして紹介されてます。確かに個性的。
思わず「おいおい…」って突っ込みたくなるようなオブジェの数々。怪しい神社だと思われても仕方がない部分もある。
例えば、洗濯岩と伝わる部分には桃を持ったお婆さんのオブジェがあり、
岩には、お婆さんの足跡が残っていたり…
この足跡を見たら、どんなけお婆さんの足でかいねん!と突っ込みたくなるけどね(笑) お婆さんが鬼だったんじゃないの?と言いたくなるほど大きな足跡です。
そして奥に進めば…
なるほど、桃太郎さんだから子供の守り神なんだと納得しながらも
う~ん、やっぱり怪しいよね。
と思い直してしまう。そんな方が多いのではないでしょうか、ちなみに、この鳥居の上には桃があります。
ほら!
実はここにある数々のオブジェ…。これらはコンクリート像作家の浅野祥雲による作品で、昭和20年代に子供達が喜ぶように作られたもの。
この方の作品は他にも関ヶ原ウォーランドなどでも知られています。個性が強いがゆえに、あちらでも「珍スポット」と言われてしまっています。
でも、ここも見て下さい。コンクリート製の滑り台。
現在、この滑り台は危険があるとのことで使用されていませんが、昭和の頃は多くの子供達がここで遊んでいたんだとか。
桃太郎神社の宮司さんに直接話を聞くと…
ここは子供の守り神と言う事で「子供が楽しめる場になるよう、当時はこのような作りになったんじゃないか」とのこと。なるほど!
現代から見ると珍スポットに見えるけど、昭和20年代のものか…
今の子供を取り巻く環境は、ゲームやスマホ、テーマパークなど贅沢すぎる環境で、今の私たちにはB級スポットと見えてしまうけど、戦後間もない日本では、このような公園は斬新だったに違いない。
ちなみに、階段に芝刈りに出かけるお爺さんのオブジェがありますが、本来は杖を持っているけど、杖を設置する度に盗まれるらしい。残念です。
子供が喜ぶための神社、子供が笑顔になるためにつくられたオブジェのある神社…それを知ると、「ここは単なる珍スポットなどではない!」そう言いたくなる。
階段を登った先には、桃太郎がいて
その先には「もう悪い事をしません」と涙する鬼。実際に湧水を利用したオブジェは目から涙がポタポタと落ちている。面白い!
やっぱり珍スポットかも…(笑)
そして「桃形の鳥居をくぐれば、悪は去る(サル)病は居ぬ(イヌ)災は未じ(キジ)」と書かれていますが、実はここには…
全国的にも珍しい桃型の鳥居があります。
そして本殿です。
日本各地に桃太郎伝説があります。日本各地色々あるけど、この犬山の桃太郎神社ほど、桃太郎を全面的に強調した場所は無いんじゃないでしょうか。
続きは後日のブログで書きますが、犬山の「犬」は…家来の犬、猿、雉の一文字。他に猿洞、雉ヶ棚と言う地名もあるそうな。近隣には鬼ヶ島もある。物語としての桃太郎伝説に忠実なのは、やっぱり愛知県犬山と私は思う。
知れば知るほど面白い。愛知県の桃太郎伝説。続きはまた次回にて。
桃太郎神社
住所:愛知県犬山市大字栗栖字古屋敷
電話:0568-61-1586
公式ホームページ
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